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緊急避妊と中絶の違いは?体の負担や費用に差があるの?

2020年06月17日

緊急避妊と中絶の大きな違いは妊娠が成立しているかどうかです。緊急避妊は妊娠する前に行うものですが、一度でも妊娠が成立してしまえば中絶しない限り出産をすることになります。妊娠初期の段階であれば、体への変化が少なく一見違いがないように見えるかもしれませんが、体内では非常に大きな変化が起きています。

妊娠したかどうかは受精卵が着床したかどうかで判断します。性交渉を行い精子が女性の体内に入ってもそこに卵子がなければ受精卵はできません。でも、排卵が行われ女性の体内に卵子があり、精子と合体すると受精卵が出来上がります。その後、受精卵は子宮内に入り、子宮内膜に着床しようとします。何らかの事情で受精卵が子宮内膜に着床できないと、そのまま体外に排出されるため妊娠は不成立です。しかし、受精卵が子宮内膜に着床した時点で妊娠が成立すれば、その後は中絶する以外妊娠を中断させることは不可能です。緊急避妊の場合には、妊娠する過程の最初の段階である排卵を遅らせて受精卵ができないように仕向けます。また、仮に受精卵ができてしまった後だったとしても、着床しにくい状態を作り出すことで、妊娠阻害作用を発揮します。

これに対して、中絶の場合にはすでに体の中に新しい命がある状態です。妊娠初期の場合には、静脈麻酔をして、子宮内の胎児を取り除く処置を行います。手術方法は病院によって様々ですが、器具を使って胎児と掻き出したり、吸引で取り出したりします。妊娠経過が進み処置だけでは中絶が困難になった場合には、人工的に陣痛を起こして子宮内の胎児を体外に出す手術が行われます。この場合には入院が必要になるケースがほとんどです。

中絶は妊娠初期の場合で15万円前後と費用も高額です。緊急避妊の場合には薬代金だけなので、産婦人科を受診して処方してもらっても5000円から1万5000円程度で済むでしょう。緊急避妊と中絶の大きな違いが、体への負担です。緊急避妊の場合には女性ホルモンを体内に取り入れるだけなので、そこまで負担がかかりません。服用後に吐き気や頭痛などの副作用が出る程度で、症状は徐々に消失していきます。しかし、中絶の場合には胎児を取り出す時に子宮に傷がつく恐れがあり、処置後に傷を抱えてまま生きていかなくてはいけない可能性があります。また、中絶する時期が遅ければ遅いほど母体への負担は増し、手術後しばらくは安静にするなどの生活上の制限が出るのも違いです。緊急避妊は内服だけで済み、使用後もいつも通り生活することができます。